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初・コミケ参加
 前の記事にも書きました通り、昨日は人生初のコミケに行って参りました。
 きょろきょろうろうろと完全なるお上りさん化しつつ、参加と言うよりほぼ見学の体。友人とも久々に長話ができ、思わぬ出会いもあり、帰りがけについでにカラオケをし、充実の一日でした。お誘い下さったユーキさん、どうもありがとうございました! 3DS、早速更新しました!(完全に私信)
 
 昼到着でゆっくり行ったこともあり、思ったほどの人出ではないかなーという印象だったのですが、それを言うと皆さま口をそろえて「まあ今日はね……」という返しでした。良かったゲーム一日目で。

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 さて、唐突に復活した当ブログですが、止まってしまった理由は結局のところ社会人になって生活が単調になってしまった、まとまった空き時間が無くなった、というところに収束します。
 今のまま「Webサイトの日記、兼雑記」という形だと続かないことが明らかなので、日記の形式は捨て、いわゆるインプレッションブログに転換しようと思っています。それにはとりあえずカテゴリやら何やらの造りから変えなければならないため、一度新設するのが手っ取り早いかな、と考えていますが、他にほったらかしの色々を片付ける必要もあり、すぐには無理だなーというのが正直なところ。
 年が明けて1月中を目標に、何を使うか、どの形にするか、を決めつつ進めていければと思います。サイト本体のほうはどうするかなー; 小説書きたいけど、しばらくは難しそうだし……。
 まあ、もともと気合の入ったサイトではないので、ゆっくりのんびりと。
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19:14 | 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
冬コミ頒布本『ウィーゲー 2011年12月号』にお邪魔しました
 生きてました!……あたりのご挨拶はまた改めてさせて頂くとして、取り急ぎ、ご紹介をば。
 明日の冬コミで頒布される「SD3」さんの『ウィーゲー 2011年12月号』にお邪魔寄稿させて頂きました!
 世にも珍しいWii専門レビュー本です。ステキ!

 主宰のユーキさんによる告知記事はこちら

 私は古斗(久々に使ったPN)として『エレビッツ』のレビュー記事を書かせて頂いています。
 表紙にもエレビッツが! ステキ!

 そのご縁で今回初めてコミケに行くことになりました。噂の魔境が遂に目の前に……!
 と言いつつ一人は怖いのでコミケベテランの友人を巻き込んでおります。ありがとう友よ。
 とりあえず人に迷惑をかけないことを目標に見学してきます。どきどきだ。
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21:26 | 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
いつの間にかサマー
 お久しぶりと言うにも程があります管理人です。
 なんの前触れもなく消えてから早三ヶ月、実は、と改めるほどのことでもありませんが、新社会人として長期の泊まり込みカンヅメ研修に行っておりました。
 つい先日やっとこカンヅメが開いて帰宅し、今日が着任後の初出社といった次第でした(とか言ってGWに一時帰宅したりもしてましたけども)。
 新しい生活に慣れるまでなんぼかかかるかとは思いますが、留守中に積もり積もって1200通になっていたメールの処分も終わり、無事常時接続環境が復活したので、ぼちぼち雑記も書いていければと思っています。
 とりあえずぱどタウンの記事締めにゃなぁ。
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19:15 | 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
プロフ・ぱどタウン探訪記4――驚愕の「自営業」
 旅行に行ったりWBCにうきゃうきゃしたりうっかり食中毒になったりしているうちに少々間が空いてしまいましたが、探訪記4をお送りしたいと思います。
 今回はぱどタウンに焦点を絞り、画像関連の話をしていきます。
 前回までにも書きました通り、「ぱど厨」騒動のそもそもの発端は画像の無断利用でした。
 ぱどタウンにまつわる問題の多くはこの画像利用周辺にあるのですが、まず先に、ぱどタウンの装飾用画像として一般的に使用される「壁」と「藍」の用語について説明を。

■壁
 壁=壁紙。つまりユーザーページの背景として使われる画像です。
 一般のWebサイトではコンテンツの可視性を重視して壁紙はシンプルなものにする、またはテーブルなどと併用してコンテンツ部分には表示しないようにする、という配慮がなされるのが普通ですが、ぱどタウンはそもそもメインとなるコンテンツがない=部屋そのものがコンテンツ、という認識があってか、原色バリバリだったり文字がカメレオンしていたり、あまつさえ模様が光ったり動いたりという派手で目立つものが好んで利用されているようです。
 サンプル収集中に油断して「目が、目がああぁぁ!」となることも多々でした。

■藍、専藍(アイ、専アイ)
 藍=アイ=アイコン。前回の「カキ=夏季、花卉」といい、カナ語や略語をぱっと見が綺麗で難しげな漢字にしたがるのは誰にでも記憶のある若気の至り的行為と言えましょうか。
 アイコンと一口に言っても様々ですが、ぱどタウンにおける「藍」は掲示板への書き込みの際に利用する小さな飾り画像を意味します。
 このアイコンにHNなどを描き込んだり独自の加工をしたりと「私の!」的意思表示がされた物を、特別に専藍=専用アイコンと呼び分けているようです。
 例を挙げますと、こんな感じです。

  2009年3月16日2時25分  プロト さんより
  専用アイコンの例
  初めまして!
  このアイコンはサイトバナーの30秒リサイクルです!

■規約変更前
 こうした装飾に使われる画像は、主に素材サイト・イラストサイトのものでした。素材サイトで公開されている画像素材は規約を守れば利用に何の問題もないはずだったのですが、ぱどタウンには画像のアップロード機能がないため、あらかじめタウンで用意されたもの以外の画像を表示させるには、外部への直リンクしか方法がありません。もちろん直リンクでの素材使用はまずNG。
 その2で書いたように、2004年6月の規約変更以前、ぱどタウンは外部画像の直リンク表示オールオッケーな仕様となっていました。そのため、壁紙・アイコンともに外部の既存の画像を無断で引っ張ってきて利用する、という行為が横行し、「ぱど厨」騒動へと繋がります。
 結果、規約変更によりぱどタウンから外部への直リンクが禁止に。これにて画像の無断利用問題は沈静化したかに見えました。

■規約変更後
 直リンクが禁止になっても、アップローダー「Poche」によってなんかあんまり事態変わってなくね? という状況になったのは前の記事の通りです。
 「Poche」を利用したぱどタウン専用の素材サイトが誕生するなど、良い影響があったのも確かですが、この「ぱどタウン」⇔「Poche」という回りくどい構造をきっかけに、ますます深淵を覗き込んでしまったようなヘンな新文化が生まれてきました。
 それが「あp」と「自営業」です。

■あp(うp、あぷ)
 これはわかりやすいですね。外部では「うp」と使われることが多いかと思いますが、「UP」の俗語です。ぱどタウン内では「Poche」に画像をアップロードして利用できるようにすることを指します。
 「Poche」は低額ながら有料サービスであるため、利用しているユーザーは一部。そのPocheユーザーに向けて、「あpして!」とおねだりする様子が共通掲示板などで頻繁に見られます。おねだりに応じるユーザーがいるのかどうかはわかりませんが……
 この「あp=Pocheを利用できること」は一種のステイタスとなっているらしく、その他の行為(「絡み」など)の「お礼」とされることもあるようです。外から見ると「いいのかそれで」と思われるようなきっぱりしたギブ&テイクが行われているのもぱどタウンの特徴と言えます。

■自営業(お店)
 自営業、すなわち自ら営む事業……。初めて目にした時は?で頭が一杯になった用語でしたが、ぱどタウンにおける「自営業」とは、「素材屋」とほぼ同義です。なんでこんな名前になったのか? あくまで推測でしかありませんが、ユーザープロフィールで設定できる職業に存在する「自営業」を素材屋を始めた誰かがジョーク半分で利用し、それが広まった……といったところではないかと。
 この「自営業」は主にぱどタウンの外部で運営されており、そうして別に作られたサイトは「店」とも呼ばれます。「自営業」を名乗るユーザーがまずタウン内で宣伝をし、外部の「店」へリンクを張って、ぱどタウンユーザーのための壁紙や専用アイコンを配布する、といった流れ。配布と「あp」を両方フォローしている店もあれば、「あp」は自分で何とかしてね、としている店もあります。
 使う場所が限られているだけで、別に普通の素材サイトとあまり変わらない……と思いきや、この「自営業」は、そこらの素材サイトマスターの目が軽く200海里は飛んでいきそうな、驚愕の文化を有する素材屋なのでした。

■自営業の内側――完全受注制
 ぱどタウンの「自営業」にまず特徴的なのは、多くが「完全受注制」であること。つまり、ユーザーの注文を受けてからその要望に沿った素材を作る、ということになります。
 確かに名前の入った専用アイコンなどは個別に注文を受けなければ作ることができませんが、素材製作者に物凄く負担のかかってしまいそうなシステムです。現に、たくさんのサイトで「注文が溜まっていて……」という呟きが見られたりします。
 一人じゃまかない切れない、ということで、「係り」を雇っている店も多くあります。

■自営業の内側――係り
 調査時はこれが最後まで謎でしたが、解けました。どうやら「自営業」専属のお手伝いさんのことを「係り」と呼んでいるようです。
 仕事はタウン内での宣伝や「Poche」へのアップロードなど。ちゃんとお給料としてアイコンなどが配布されているようで。なんともはや、な世界ですが、紛れもない事実。

■自営業の内側――土台
 こうして営まれている「店」には大抵の場合「注文書」といった名前で壁紙やアイコンの注文内容を書き送るフォームが設けられており、注文者はそこから素材のサイズ、形、色、雰囲気、入れる文字、土台のアドレスなど細かい仕様を管理人に伝えます。と、ここで。
 「土台のアドレス」?
 疑問と共に嫌な予感が湧きますが、嫌な予感の通り、「土台」とは、「元となる画像」のことです。
 つまり、「自営業」の管理人が作る壁紙やアイコンは、ほとんどの場合「何か外部の画像を加工して作成したもの」であるのです。
 えええーと思いつつサンプルを見れば、明らかに漫画やアニメなど公式からの転載であったり、あるいはイラストサイトからの転載であることがわかる画像が多数。それらを「土台」と言い切るすがすがしいまでの邪気のなさに顎が外れそうになりますが、やっぱり事実です。
 さらにこうした「店」には素材の利用規約に「パクリ・再加工・自作発言は禁止!」といったどの口でそれを的記述が見られることが多く、外れた顎が200海里飛んでいきそうになります。
 こうした「土台システム」はどの「店」を回ってもほぼ共通、既に確立された仕組みで、一体いつ頃から始まったのかまではいまいち調べ切れませんでした。しかし04年の「ぱど厨」騒動の頃には存在していなかったのは確実で、おそらくここ1、2年でできあがったものなのではないかな、という予想です。

■自営業の裏側――也・折・架空
 サンプル素材などを見ればわかるのですが、「自営業」を営むユーザーは概ね一般のユーザーよりも知識があり、画像の加工・サイトの作成などは一定レベルでクリアーできています。
 それがなぜ完全自作ではなく、既存の画像を使うのか? より突き詰めると、なぜぱどタウンで既存の、特にアニメや漫画のキャラ画像、芸能人の写真画像が求められるのか? それには「也(ナリ)」「折(オリ)」「架空」と呼ばれるユーザーの存在が関係しているのでは、と思われます。
 「也」とは特定の既存キャラ、「折」とは特定の既存作品を下敷きにしたオリジナルキャラ、「架空」とは完全オリジナルキャラの、いわゆる「なりきり」です。
 ぱどタウンにはこうしたフィクションのキャラクターや現実の人物になりきって振舞うなりきりユーザーも数多く、同じ名前のキャラや芸能人がそこらにごろごろしていたりします(なりきりではない普通のユーザーのことを区別して「一般」と呼ぶ場合も)。そうしたユーザーがより強く自分のキャラクターになりきるために、そのキャラクターないし芸能人の画像を欲しがる、という次第なのです。
 画像加工技術を持たないなりきりユーザーが自分の好きな画像を探してきて「自営業」管理人に伝え、技術を持つ「自営業」管理人がそれを加工して壁紙やアイコンにする、という関係が成立し、そんな経緯から、「店」には「也・折・架空さん専用」と謳っているところが多く見られます。

 さらさらっと書いてきましたが、この「自営業」、これだけを見ても容易にわかるように、明らかにダメダメな行為です。人の絵を無断で拝借し、あまつさえその呼び名が「土台」。元も明記せず加工・再配布し、おまけに自分の著作物と大声で主張する……という、ある意味単なる無断利用よりも大元の著作者さんの血管がぴくぴくしそうなダメが重なってしまっていると言えます。
 すげェ世界だ……と生ツバを呑んだのが、昨年のことでした。
 しかし。
 このすげェ世界に、ここ数ヶ月でさらに大革命が起こっていました。

■自営業の革命――「著作権法違反画像は……」
 自営業サイトはぱどタウンユーザーの中でも限られた一部のユーザーのものであって、数はさほど多くありません。また、配布されるアイコンや壁紙がほぼリンクウェアであるため、タウン内からかなり容易に探すことができます。そうした流れで、一ジャンルのようになった「店」同士には強い横の繋がりが発生しています。「店」に書かれた規約や注文の様式が各所で似通っているのもそのあたりから来ているものと思われます。
 こういった繋がりの中では、大手とされるサイトの発言には強い影響力があるものです。今度の革命も、一つの「店」から始まったもののようでした。
 ある自営業サイトの管理人が、「今後、著作権法に違反した画像は取り扱わない」とサイト上で大きく宣言をしたのです。
 多くの場合こういった発言は少数派・異端として切り捨てられがちなものですが、前述の通り、この「店」は有名な大手サイトであったらしく、繋がりの強さから宣言は広く行き渡りました。宣言は詳細に書かれており、解説サイトにリンクが張られていたこと、罰金など具体的な著作権法違反の罰則に触れられていたことなども重なり、かなりの説得力を持って受け入れられたようです。
 この全ての大本と思われる宣言が08年10月末、それから数ヶ月、方針変更に賛同する「自営業」管理人がじわじわと増え始めます。
 今年に入って方針を変更したと書いている「店」の多いこと! 「自営業」というシステムに愕然としていたところにこの変革、正直、非常に驚きました。もともと横の繋がりの強いサイト群ですから、少し広まってしまえば後はもう芋づる式だったようで、違反への意識うんぬんと言うより「このままじゃヤバい」という感覚が強く作用したのかもしれません。

 前にも少し書きましたが、ぱどタウンやプロフなどの狭いコミュニティでは、「流行」が現実世界よりも重要な指針となっています。流行っているものは確実に多くのユーザーが求めているもの、流行っているものは格好いいものなのです。そうした意味では、「自営業」も流行の職業の一部、と言えます。
 共通掲示板などの一部の書きこみを見るに、今、ぱどタウンでは「著作権法違反画像を使っていないアイコン・壁紙が超トレンド!」ということになり始めているようです。冗談のような話ですが、この認識がスタンダードになる日も来るのかもしれません。

■自営業のまだまだ
 とは言え、こういった方針に賛同していない「自営業」サイトもまだまだ存在しています。また、「自営業」管理人の皆さんは平均して随分お若いので、やや誤った認識が広がってしまっている部分もあるようです。
 まず、この記事ではきっちり長々と「ちょさくけんほーいはんがぞー、ちょさくけんほーいはんがぞー」と書きましたが、ぱどタウン周りでは概ね「著作権画像」という名称が使われているのがごく個人的に気になります。なんかこう……違わない?
 そして、元の利用の経緯から「キャラクターや、人の顔の画像」を加工・二次利用するのは違反だよ、という理解が広まっているのはいいことなのですが、これだけは言っておかねば。
 「自営業」の皆さん、風景写真にも著作権は存在します!
 加工はオッケーでも、二次配布はダメ、としている写真提供サイトは多くあります。こんなところで言っても仕方がないですが、良く規約を読みましょう。そのへんのブログやサイトから写真画像を持ってきてもダメー、です。
 これだけじゃなんなので、最後にパブリックドメインで写真を公開している場の紹介なぞ。
 「頽廃」(写真素材サイト)
 「Public-domain-photos.com」(英語写真サイト)


 「自営業」についてはあまりにぱどタウン独自文化だったため、卒論には全く使えませんでした。書けてすっきり。
 今度の革命は論文終了時点ではほとんど発見できていなかったことで、ここまで追ってきていて良かったなぁと少し感激した出来事でした。
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16:21 | WEB・アプリ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
プロフ・ぱどタウン探訪記3――ヘンテコ文化
 今回はプロフとぱどタウンに見られるヘンテコ文化について書いていきたいと思います。
 あくまで個人の基準でヘン・面白いとみなしていることなので、「全然ヘンじゃないよ!」と感じる方がいらっしゃいましたらすみません。
 ぱどタウンの文化に関しては「ぱど厨」騒動の折に既に話題となったことも多くありますが、今回はそれが現在どうなっているのか、プロフではどうなのか、について触れていこうかと。

■はしご(はしご禁止)…ぱどタウン
 (→他のユーザーの掲示板にされた書き込みからたどって別のユーザーのページに訪れ、交流を行うこと)
 「ぱど厨」騒動時に注目された禁止系ヘンテコ文化と言ったらこれでした。それがWebの醍醐味なのになんでやねん、と各所でツッコミを入れられていたこの言葉、現在はどうやらすたれているようです。ただし明記された言葉として見なくなっただけで概念として完全にすたれたのか否かは今ひとつわからず。
 当時からタウン内でも「はしご禁止ってどうよ」という風潮があったのは確かなのですが、おそらくユーザーの入れ替わりによって「はしご禁止」という概念が自然になくなっていったのではないでしょうかねぇ。中で流行っていないものは流行らない。これはプロフ・ぱどタウン(とその他類似の閉鎖性の強いコミュニティ)に共通する特徴のように思います。
 プロフの方はというと、数年前は使われていなくもなかったようですが、今はほぼ消滅。

■絡み/絡む…ぱどタウン・プロフ
 (→コミュニティを通じて交流すること。「話す」「遊ぶ」「親しくする」などと同義)
 一般のネットユーザーにはあまり馴染みのないこの「絡み」という言葉が、ぱどタウンやプロフでは日常的に使われています。まずユーザーページや共通掲示板に「絡んで」と誘いの言葉を書き、それに応じて誰かが絡む、という流れが一般的。
 ぱど厨騒動の2004年の頃にはあまり使われていなかった模様です。モバゲーなどでも見られるらしいので、どこかで誰かが使い始めたのがいつの間にか広がった、特有の若者言葉と言えそうです。

■カキ(下記、夏季、花卉、柿...etc.)…ぱどタウン・プロフ
 (→「書き込み」と同義)
 プロフ・ぱどタウンで「絡む」際には主に掲示板を利用するわけですが、そこで登場するのがこの謎の言葉。「書き込み」でもなく、「カキコ」でもなく、「カキ」! カナだけではなく「かき」と読む漢字が色々と当てられています。後ろに「仔」などがくっつくこともあります。動詞形は「カキする」です。一体どっから広がったの?
 これも2004年にはあまり使われていなかったはずですが、annnnnnnaさんの『お前らもぱどタウンに来いよ』によると2006年の終わりには既に登場していたようですね。ケータイだと「コ」を打つのが面倒、という理由は確かにありそうです。

■強制…ぱどタウン・プロフ
 (→○○強制=○○な人歓迎、○○な人、してくれると嬉しいな♪)
 上に挙げた「絡み」「カキ」との合わせ技で出てくる言葉、「強制」! 前にそれぞれのユーザーが希望するパーソナリティをくっつけて、そんな人を歓迎しています、という意思表示に使います。たとえばここの管理人が趣味の合う人に向けてのお誘いに使うような場合、「スティーヴン・キング好きは絡み強制♪」とか「気軽にカキしてね!どせいさんファン強制(笑)」とかいう感じになります。
 こういう好きなもの以外にも、前にくっつくのは年代だったり入っている部活だったり色々。自分と関係の深いユーザー、似た趣向・趣味を持つユーザーとの「絡み」を希望する例が多いようです。
 この言葉も騒動の頃は見られなかったはず。若年層の多いネットコミュニケーションの場に特徴的な物のようです。

□サンプル
 百聞は一見にしかず、ということで実際に上に挙げた言葉を使っているものをいくつか掲載してみます。細部変更しています。〓は携帯絵文字。

  柿よろ◇+。* VOLLEY部絡み強制★# (ぱどタウン)
  
  男女かまわず絡もう〓
  七北の人は強制ね (プロフ)

  最近絡み薄い--〓
  月中orタメ下記強制〓〓 (プロフ)

 こんな感じでちょっと覗けば無限に出てきます。
 「強制」とは逆に、「スルー」や「禁止」といった言葉で関わりたくない・好ましくないユーザーの特徴を上げている場合も。プロフもぱどタウンも自分の希望や主張を素直に表現して、他者に要求するのにためらいの薄いコミュニティと言えるのかなと。
 上の例にもあるとおり、プロフの方は自分の所属校や所在地を結構簡単に書いてしまっている場合もあり、プリクラや携帯で撮影した顔画像を載せているページが多いのも合わせて大丈夫かなーと思わせられるものも多々。携帯から見ると小さい画像でも、PCから見ると手のひら大ぐらいあるよ!

 ちょっと一息。次の二つはぱど両コミュニティに見られる「つながり」です。

■関係/家族…ぱどタウン・プロフ
 関係! ずばり関係です。友達、親、兄弟、恋人などなど。そんな関係をぱどタウン・プロフではコミュニティ内のユーザー同士で擬似的に結んだりします。
 良くわからない方のために例を挙げますと、まず□さんが自分のページや掲示板で「関係ボシュウ!」とか書きます。すると、仲良くなった○さんが「ぱど姉妹になろう」と言ってきました。□さんは迷わずOK。○さんは年上だったので「ぱど姉」になってくれました。他の●さんや★さんとも関係を結び、□さんはウハウハ。そこで、自分のページにこんなことを書きました。

 【□のへや】
  †関係† いじめたらダメだょ!
  ぱど姉→○ちゃん ぱど母→●ちゃん ぱど彼→☆クン

 ……わかりましたでしょうか? これが関係(家族)です。ぱどタウンでは例のように「ぱど○○」としますが、プロフでは特に何も付けない模様。この習慣は04年から既にあったようです。プロフではさほど一般的でもないものの、存在。

■専ニク(専ニック)…ぱどタウン・プロフ
 専ニク! ずばり「専用ニックネーム」の略です。元を聞いても意味がわからんという方のために説明すると、「専用ニックネーム」とは互い同士にしか使えないニックネームのことです。
 それでもわからない方のために例を挙げます。まず、○さんが□さんに「はんぺん」というあだ名を付けたとします。すると「はんぺん」は○さんが□さんを呼ぶとき専用の愛称=専ニクとなり、他の人は□さんを「はんぺん」と呼ぶことはできません。そこで、□さんの別の友達の●さんは、□さんに「切りもち」と別の愛称を付けます。また別の友人★さんは「とうふ」と付けました。そして、それらを受けて、□さんは自分のページにこんなことを書きます。

 【□のへや】
  □の専ニク! いつでもボシュウ中!
  ○ちゃん→はんぺん ●ちゃん→切りもち ★ちゃん→とうふ

 ……わかりましたでしょうか? これが専ニクです。管理人は(元)バンギャルの後輩に教えて頂いてやっとわかりました。実は、バンギャル、つまりヴィジュアル系バンド好きな人の間には、以前からこの「専ニク」、そして上の「擬似家族」の習慣が存在していたそうです。プロフがV系ファンの間で流行していたという情報を合わせて考えると、どこかで繋がっているのかもしれません。
 専ニクは関係とは逆にプロフの方で多く使われている様子。互いに一対の「専ニク」を付け合う「専ニク交換」もされています。

■掲示板のヘンテコ利用…ぱどタウン・プロフ
 (→掲示板のレスを直下ではなく書き込み主の掲示板に赴いて行う利用法)
 さて、真打と言いますか、最後に大きなところを。
 ぱど厨騒動の折、「はしご禁止」と共に珍ルールとして話題になった掲示板のヘンテコ利用、まだ健在です。どころか、この面倒で仕方がないルールがさらに何倍も面倒な作業になるはず(=PCと違って画面を複数出せないのが普通)の携帯コミュニティ・プロフにも飛び火しています。この現象がプロフとぱどタウンの比較調査に至ったそもそものきっかけでした。記事連続型で最大書き込み数も少ないぱどタウンに対し、プロフの掲示板は記事個別型で保存数も多いので、同じユーザーが見えない相手に向かってひとり延々と話している様子は端から見るとかなりシュール。

 当時、この珍ルールは「携帯メールが原型」とする意見が多かったのですが、それについては異議申し立てたいかな、と思います。確かに「会話がお互い同士にしか見えない」「リアルタイムな短文の雑談」という要素は共通していますが、良く考えるとこの掲示板利用と携帯メールの様式は性質がかなり違います。携帯でメールを受け取って、返す、という行為は自分の手の中で完結していますよね。ぱどタウンやプロフの形式を当てはめるなら、自分の領域を出て相手の領域に入る必要があるので、相手の携帯に直接メッセージを入れにゃならんはずです。会話の内容はともかく、会話の形式まで「携帯メールから」としてしまうのはちょっと違うかなと思うのです。
 それにいくら普及が進んだと言っても、当時ぱどタウンの主なユーザーである小中学生の携帯所持率はそれぞれ約10%、約40%、という感じで、まだ「子どももばりばり携帯で遊んできゃっほー」といった雰囲気ではなかったはず。

 じゃあ何が理由、ということで浮かべてみたひとつの考えなのですが、「横並び意識」というのがあるんじゃなかろうか、と思います。
 両コミュニティ(特にぱどタウン)のユーザーにとっては、誰かに「絡んでもらう」ことが至上命題です。「絡み」が物(次回以降記述予定のイラストアイコンなど)の「お礼」とされるほどに重要なもの・嬉しいものとされています。ユーザー同士のコミュニケーション模様を見ていると、その嬉しい行為に偏りがあってはいけない、という奇妙な公平感覚が存在しているように感じられるんですね。
 「絡んで」と主張したユーザーのページに、他のユーザーが「絡み」に来てくれた。じゃあ、自分も相手のページに行って「絡んで」あげよう、「絡み」に行ったらまた自分のところに「絡み返し」に来てくれるし……の繰り返しでコミュニケーションが成立している。どこを見てもそんな感じ。
 ブログのような情報発信があるわけでもない、SNSのような同好の士で集まるミニコミュティもない、みんなが自分のページに「絡みに来て!」と要求する、受動的な態度の連鎖で交流が成り立っているコミュニティだと言えると思います。(もっと言うと、それは中のユーザーの性質ではなくて、そもそもの造りが単純すぎるためにそういうコミュニケーション方法を選択せざるを得なくなってるコミュニティなのではなかろうかと)
 そして、「関係」や「専ニク」、かつての「はしご禁止」にも見られるように、各ユーザーの専有意識がかなり強いのも特徴です。交流そのものよりも、「交流をしていること」「つながりを持っていること」が重要になっている側面があるような。このへんはマナーがどうの、携帯がどうのと言うより、子どもにまま見られる、大人のそれとはまた違った顕示欲の強さがそのまんま珍文化になって現れているのかな、とそんな感じがします。

■おまけ
 携帯所持率やら世代の話が出たので当時・今の(ぎりぎり)学生としての実感をちょろりと。
 当サイトの管理人は現在22歳、今春大学卒業ですが、周りがみんな携帯持ってるなーという感じになってきたのは高1の頃=2002年でした。中学の時はまだPHSの方が多く、携帯はクラスに2、3人。高校に入ってみんな買ってもらった、というのが主流。
 で、2002年~卒業までもまだ携帯は「文字数制限有りメール」が主流で、ばりばり携帯からインターネットをする時代ではありませんでした。なので、同級生の友人に「プロフ」の話をしても「?」。後輩に聞き込みをしたところ2つ下ぐらいまではみんな同じような反応で、3つ下(今春から大学2年生)ぐらいになると高校時代にやってた人いました、と返ってくるぐらい。プロフって本当にここ2、3年で、ある特定の年齢以下にわっと広がった感じなんですね。

 次回はぱど厨騒動のそもそもの発端となった、ぱどタウンの画像利用まわりの話をしたいと思います。
 藍、壁、そして脅威の文化「自営業」について。
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