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プロフ・ぱどタウン探訪記2――ぱどタウン基本情報
 その2はぱどタウンについて。
 プロフの方は一般メディアにも取り上げられていたりして既に結構知名度があるので、今回メインに取り上げたいのはどちらかと言えばこちらのぱどタウン。Wikipedia様にも項目がありません。
 ぱど厨騒動からはや5年、子どもが好きそうなケータイ向けの手軽なサービスも増えたし、もう下火なのでは?……と思うのが普通、私もそう呑気に考えつつプロフ調査のついでに覗きに行きましたが、どっこい健在でした。
 改定された規約の網をくぐり抜け、5年前を越えるしっちゃかめっちゃかぶりさえ見られる、一語で言うとカオス、二語で言うとトワイライト・ゾーン!が今も広がっているようです。
 今回はひとまずぱど厨問題とその後の流れについて整理してみようと思います。まずぱどタウンというサービス自体の基本的な情報から。

■ぱどタウンってなんぞや
 ぱどってあのぱど? と訊かれたことも何度か。その通り、地域情報誌の「ぱど」を母体とするタウン型のバーチャル・コミュニティがぱどタウンです。提供開始は2001年。並べてわかりやすいかどうかはともかく調べたら出てきたので書くと、「(株)はてな」と同い年。存続するオンラインコミュニケーションサービスとしては結構な古株ではないかと思います。
 架空の市街に「部屋」と呼ばれるユーザーページを作成して、掲示板や簡易メールで交流をするのが目的。今のSNSと類似のシステムといい、収集したアイテムでの部屋装飾など子どもの心をくすぐる仕掛けといい、時代を先取りしたサービスだったんだなぁと少し感心してしまったりも。
 31個のタウンにはそれぞれ「東京あおぞらタウン」や「千葉なのはなタウン」といった実在の地名が使われていて、当初は地域密着型コミュニティをコンセプトとしていたことがうかがえますが、今は若年ユーザーの遊び場。
 プロフと同じくメールアドレスがあれば誰でも簡単に登録・部屋作成ができる仕組みですが、以前よりやや登録時に必須の情報が多くなった模様です。
 本日時点でユーザー数は45万3014人でした。ちなみに昨年10月末に集計した際には44万9049人。微増ながら、いまだ一日に3、40程度の新規登録があるようです。

 一応携帯からも使えますよ、となってはいるものの、簡易版で、利用できるのは全体の共通掲示板のみ。8割方PC向けのサービスと言っていいでしょう。
 用意された背景画像と、唯一自由にアップができるphoto項目の画像のほかは文章と絵文字でしかページを飾ることができないプロフに比べ、ぱどタウンの「部屋」はHTMLタグやCSSを使ったかなり自由なカスタマイズが可能になっています。このシステムが「ぱど厨」という言葉が生まれることになったそもそもの原因でした。

■ぱど厨騒動
 2004年頃からWeb上の一部で話題を呼んだ「ぱど厨」騒動。当時の雰囲気、真面目な考察については当時の記録におまかせするとして(最も有名なの記事は前回も触れたこちら→「ぱど厨になってみる」)、ざっくりとまとめてみると、
 ○ぱどタウン内で画像の無断利用・直リンク行為が横行
 ○被害増加、「ぱど厨」の用語が誕生
 ○上述のぱど厨体験記などから話題に。対策サイトも登場
 といった流れの出来事でした。
 画像無断利用の被害に遭ったのは漫画・アニメなどの公式サイトのほか、オリジナル/二次創作イラストサイト、素材サイトなど。昔より全体的に素材サイトさんの規約やダミーエンターなどの自衛が厳しくなっているのは、これらの被害も背景としてあるのではないかと。
 相次ぐ報告、被害に遭った管理人さんからの訴えを受け、数度のリンク制限を経たのち、2004年6月、ついに運営側はぱどタウンからの外部サーバ上の画像への直リンクについて、全面的な禁止処置に踏み切ります。これで問題は解決、自由な画像利用は不可能となり、ユーザー離れを起こしてコミュニティそのものがすたれていく……そんな予測を多くの人が立てたはずで、実際、私も2年ほど前に再び覗くまでは、ユーザー激減してるだろうなぁとか思っていました。世間の時流はNAVERブログの無断転載問題やモバゲーなどの携帯向けサービスに移っていて、ぱどタウンの注目度はぐっと低下したのです。
 ところが、そんなこんなのうちに事態は思わぬ方向へ転がっていたのでした。

■アップローダーサービス「Poche(ポシェ)」
 ぱどタウンの行った外部画像への直リンク禁止措置には、ひとつだけ例外がありました。バーチャルタウン向けのアップローダー「Poche」にアップロードした画像なら、直リンクで引っ張ってきて表示させてもいいよー、という規約になったのです。
 「Poche」のサービス開始は2003年。以前から結びつきがあったのかどうかは調べ切れなかったものの、今はぱどタウンのトップからもリンクが張られ、公式アップローダーのような扱いとなっています。ふたつのサービスの関係が良くわからなかったのですが、運営元を訪れて疑問は氷解。「Poche」の運営元であるコミュースタイルという会社は、ぱどタウンのシステム開発元だったのでした。つまりぱどタウンとPocheは、画像というパイプによって、生物学的に言えば相利共生、オトナ語で言えばウィン-ウィンの関係を結んでいたのです。と言うかぱどはオーナーなだけで、実質どっちもコミュースタイルのサービスかもしれません。

 さてこのPoche、年間料金2,100円と高額ではないながら、有料サービスであるだけ敷居は高く、一時は確かに著作権違反の画像の利用は減少したようです。このまま健全な利用が続くかと思われましたが、どっこい、人が集まれば色々なウィン-ウィンの関係が生まれるもので、Poche利用者がPoche非利用者の代わりに自分のスペースに画像をアップし、そこから直リンクをさせてあげる、という習慣が成立し始めます。
 もっとも、Pocheにはもともとそうしてアップロード物を他人と共有する機能があり、公式に推奨されています。その行為だけなら全く咎められるいわれはないわけですが、勿論、それは画像がオリジナルのものであった場合のみの話。アップロードされる画像が無断利用物であった場合、それは直リンクの過程がちょっとややこしくなっただけの無断再配布であり、元の在所からの直リンク表示でないぶん以前より対策がしづらくなる、直リンク禁止措置がちょー意味ないものと化すサービスなのでした。
 で、一通り見て回ってみると……現状、無断転載・無断配布、ばかすか行われています。どころか、この習慣がさらに発展した、「自営業」なる奇天烈な文化まで登場してきています。この「自営業」についてはまた次回以降に長々と紹介したいと思います。

■ぱどタウンユーザー分布
 最後に、前回と同じくぱどタウンのユーザー属性について。
 性別は本日時点、年齢は昨年の卒論執筆時、最も人口数(登録数)が多い「東京あおぞらタウン」の1丁目1番地1号~1丁目20番地15号に登録されている300のユーザーの職業(プロフィールの1項目)データを私が根性で集計したものです。プロフと同じく虚偽のデータが混ざっている可能性があります。ついでに、1丁目とかのデータなのでちょっと古い可能性があります。

  性別…女性54.7%/男性32.0%/不明13.2%
  年齢…小学生10%/中学生33%/高校生13%/その他27%/明記なし17%

 年齢の「その他」には「大学生(4%)」や「主婦(2%)」のほかに「宇宙人」や「お姫様」などのジョーク系の項目も多数あるので、明記なしと合わせてうち半分は学生と思っていいかと。
 プロフと比べると若干年齢層が低く、男性が多くなっています。収集したサンプル中、もっとも年少のユーザーは小学2年生でした。だからケータイ使えなきゃ使えないで子どもはネット遊びするんだよ、と昨今のケータイ排除の流れに向けて呟きひとつ。

 さて、次回からはふたつのコミュニティのヘンテコ文化について色々まとめてみようと思います。この世界は深いぜ。
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23:50 | WEB・アプリ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
プロフ・ぱどタウン探訪記1――プロフ基本情報
 過去の記事にも何度か書きました通り、管理人は昨年大学の卒論のために「ぱどタウン」と「プロフィール登録サイト(通称プロフ)」という二つのコミュニティについて研究調査をしておりました。
 これらのコミュニティを取り上げた大元のきっかけは、2004年ごろ話題になった「ぱど厨」騒動。偉大な先達の記録については今も検索すればいくつか読むことができますが、一番有名なのは風野春樹さんの『読冊日記』内、「ぱど厨になってみる」から始まる一連の記事でしょうか。私も当時このあたりの記事からぱどタウンを知ったクチで、卒論執筆中もお世話になりました。
 で、このヘンなコミュニティと、3年次のゼミ論で調査したこれまたヘンなコミュニティ「プロフ」を、いっそ比較研究してしまおう、と思いついたのが今回の卒論でした(実際の要旨はケータイ・インターネットとPCインターネット、とか若年層のインターネット利用、とかでしたが)。
 その過程はまさに未知との遭遇、2004年当時から様子が変化した部分もあり、色々と仰天文化に遭遇し、すげーすげーと苦しみながらも楽しんだはいいものの、論文に趣味丸出しの記述をするわけにもいかず、お蔵入りした情報も多々。
 論文は無事に終わったものの、未出に終わったそんなよしなしごとを、ここでしばしつれづれと発表して行きたいと思います。
 いやホント、胸にしまっておくには興味深すぎる。ぱどタウンの自営業とか自営業とか。
 あ、あと最初にちょろっと書いてしまいますが、私は当時主流だった(と思う)「ぱど厨の行動様式はケータイメールの延長」という意見については若干懐疑派です。

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 さて、記念すべき1回目ということで、とりあえずプロフとぱどタウンの基本情報をちゃかちゃかっと整理してみたいと思います。詳しくない人にもわかるように、と思いつつ、しれっと細かい用語が出てしまう予感もあり、立ち位置を曖昧にしたままなんやかやと。
 長くなってしまったので今回はプロフについてのみ掲載。

■プロフ(プロフィール登録サイト)ってなんぞや
 ここ1、2年のあいだに一般にも話題になったりしているプロフ、その実態。
 まず、なんだか常に「学校裏サイト」とセットになっているようなここ最近の取り上げられ方から、ごく最近はやり始めた、かつ、ケータイ向けのサービス、と思われがちなプロフですが、実際はそこそこ出自の古い、PC向けを起源とするサービスでした。
 おそらく最も一般的で有名な、かつプロフサービス全体の先がけとなった『前略プロフィール』の創設が2002年。ケータイに対応した(と公式にアナウンスがあった)のは2005年4月。公式情報によれば2007年9月時点で登録ページ数は900万に達していたとか。凄い数ですが、あくまで作成されたページの数なので、実動数がどのくらいかは不明。

 プロフというのはこの『前略』を始めとする、「Web上に個人のプロフィールページを作成・公開することができるサービスの総称」というわけです。まあ公式のサンプルとかを見ればどんな感じか一目瞭然かと。作成は「空メール送信→自動返信メールに記載のアドレスにアクセス→パス・HNを入力」で完了のお手軽設計。あとはメニューからあらかじめ設定された65項目の質問(自由選択)に答えを入力していけば、簡単にサンプルのような形になります。
 プロフ自体はこのページ1枚+付属の掲示板で完結です。人にプロフの説明をするたび、何度も「それ、なんのために作るの?」と訊かれたものですが、仰るとおりの本当にシンプルなサービスです。で、現状はともかくも、昔はプロフのみの利用ではなく、個人サイトや日記のプロフィールページとしてリンクを張って利用されていたようで、運営側もそれを意図して提供していた様子。つまり、レンタル掲示板やレンタル日記などと同じような扱いだったわけですね。
 当時はそれほどメジャーではありませんでしたが、一定のコミュニティ(V系バンドまわりなど)内ではごく普通に使われていた、という話も聞きました。

■現在のプロフの利用法
 そんな出自のプロフですが、じゃあ今は、というと、まず大きな前提の変化が「ほとんどのプロフがケータイで作られてケータイから利用されている」という点。はっきり言ってPCからの利用は考えられてません。
 利用法も変わっていて、大まかに分けると
  1、単体で現実のコミュニケーションに利用(プロフ交換、記録目的)
  2、単体でオンラインコミュニケーションに利用(掲示板など)
  3、外部からリンクを張って利用
 といった感じに使われているようです。ちょっと書いてみただけでもなんじゃそら、な雰囲気。詳しいところはまた後でまとめるかもしれませんが、わかりづらいところをさらっと書いてみると……
 まず「プロフ交換」というのは、名刺を交換するように知人同士で自分のプロフのアドレスを教えあうこと。あたかも初めましての人に「mixi入ってる?」と訊くように、メールアドレスと一緒にプロフのアドレスを交換する、のだとか。
 記録目的云々は個人で、と言うよりも一定の団体(カップル・友人グループ・学校のクラス・部活など)で記念あるいは繋がりの誇示を目的として一個のプロフを作る、というもの。
 外部からのリンクは主に携帯サイトから。ある意味では最も本来の利用法に近い使い方と言えるかもしれません。しかしその携帯サイト自体、記念的に作られているものがほとんどで、なんだか凄い。

■プロフユーザー分布
 2007年10~11月にプロフ単独で論文を書いた折に行った調査結果をどどん。
 詳細は省略しますが、一応なんちゃってランダムサンプリング(人力)をやったりと頑張った結果、出た性別/年齢分布はこちら

  性別…女性65.7%/男性25.1%/不明6.8%/その他0.5%
  年齢…小中学生14.0%/高校生29.5%/19歳以上17.4%/明記なし39.1%

 簡単にまとめると「若い女性が多い」ということで、世間の風評通りと言えるでしょうか。年齢の明記がないプロフもまぁ見た感じ大半が学生という印象。プロフは記載情報の証明を必要としないサービスで、ついでにサンプル数も200ちょいと母数に対して少なすぎなので、まるっと信用できるデータではありませんが、傾向として間違ってはいないかなと思います。
 ついでに、「プロフの最終更新日時」なんかのデータも取ってまして、それによると07年中と06年中が過半数。ここ2、3年での流行りが伺えるとともに、「作ったら作りっぱなし」というプロフもかなりある、ということがわかっております。ブログやSNSにも同じような現象が見られますね。
 これは07年のデータですが、昨年眺めた限りではまだまだプロフすたれず、が感想。調査途中に「妹が『プロフなんてもう古いよ』とか言ってた」ともゼミの方から聞きましたがなんのその。世代交代が早く、ますます利用層の低年齢化が進んでいるように見えます。特殊度も深まっている様子……。

 こんなシンプルなサービスがあんなに問題として取り上げられるようになっちゃうとは、という想いもありますが、シンプルだからこそ色々ひどいことになっているのも事実のようです。
 規制推進の声が大きくなるにつれ、プロフィールから07年にはあった「メールアドレス」の項目が消えたり(その代わりに「絡むーちょ」というヘンな項目ができた)、つい最近トップに「健全化に資する運用方針」なる文書が張られたり、と運営側もあれこれやっているようですが、一体ことば1つで何が健全になるというのだろう。
 そういえば今年1月からの携帯フィルタリング、プロフ系は完全クロなのかな? の割には中高生のプロフがもりもりできているように見えますが……
 まだまだ問題は続きそうな様子です。
 
 といったところで次回はぱどタウンについてあれこれ。 
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18:54 | 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ゲームもしてるよ
 買ったともやってるとも全く書いていませんでしたが、『マリオ&ルイージRPG3!!!』をクリアしました。
 やっぱり良くできてるなぁ、というのが一番の感想です。外れのない面白さですねー。『2』はちょっとボリュームが少ないような気がしましたが、今作はプレイ時間もそこそこで良かったです。もっと長くてもいいけど、あんまりボリュームあってもダレちゃうかもしれませんしね。やりこみもあるし(しかし全ランクAは夢のまた夢……結構な難度だと思う)。
 あとラスボスのバトル音楽がやたらに格好良かった……いつかクラブニンテンドーのサウンドセレクションCDに収録してくれないかな。
 実は『デビルサバイバー』も発売日にちゃっかり買って、マリオを優先して少し止まっちゃってたけどちょこちょことプレイしております。クリアしたらまた感想でも。とりあえず悪魔全書は欲しかったー。

 しかしここ最近は本気で任天堂とアトラスのゲームしかやっていない気がする……。
 なんかコレ、というタイトルないかなーとしばらくチェックしていなかったDSの公式サイトに行ったら、『ほぼ日路線図2009』の名前を見つけてひっくり返りました。それ、校正の時の読者メールとか楽しく読んでたし、このあいだ本物(というか手帳附属の紙版)を買ったわ! ほぼ日も毎日チェックしてるわけじゃないから知らなかった……。
 DSi用のダウンロードウェアだそうで、実際移動が多いひとにはなかなか便利そうですね。しかしほぼ日と任天堂はホントに結びつきが強いなあ……なんたってかたっぽの現社長がかたっぽの創設時のLAN配線とかしてくれたんだもんな。床を這いずり回って。このエピソード凄く好きなんですよね。
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23:55 | ゲーム | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
ことば、ことば。
 夜型が治りすぎて超のつく朝型になっています。具体的に言うと9時に寝て4~5時に起きています。朝方と言うよりおじいちゃんだ……。

 「ほぼ日手帳2009」を買いました。今年からspringバージョンです。去年は忙しい時期と何も予定がない時期がはっきり別れていて有効活用できなかったから、今年はきちんと使えるといいな。
 手帳と一緒にずっと買おう買おうと思っていた『小さいことばを歌う場所』『思い出したら、思い出になった。』も購入しました。
 もうね、ホントにいい。ヘタな解説は不要。ぜひ公式紹介ページで立ち読みして下さい。
 これがたった1年の間に生まれたことばだなんて、しみじみ凄いなぁ。
 立ち読みに載っている『ちょっと低いところで落ち合おう』や読者メールで人気のことばも勿論大好きですが、取り上げられてなかったけどいいなぁ、と思ったのは『立つな目くじら』
 涙腺を刺激されるような胸にずんと来ることばが並ぶ中で、

  日本人のガニマタの原因ってさ、
  身長計の台に描かれた足形が
  逆ハの字になってるからじゃないのかね。

 ……といった脱力系のことばがほいっと入っているのも素敵。
 ほぼ日に掲載されている文章って見やすく改行されているから、コラムではない普通の文章の中の一節を切り取っただけでも詩のように見えますね。
 糸井重里著、永田泰大編、というだけで私にとってはお気に入りになるしかないでしょ!な二冊です。
 永田さんの「ことば」を選ぶとしたら、涙腺刺激系は『ポケットに「MOTHER」。』、脱力系は数え切れないほどあるけど、これ↓が印象に残り続けています。長いけど引用。

  そのとき、僕の脳髄を雷光が貫いた。
  中国製の大きな銅鑼が耳元でジャーンと鳴った。
  おでこの真ん中あたりで小窓がパカッと開き、
  中からかわいい小鳩がせり出して
  フォルッフォー、フォルッフォーと二度鳴いた。
  視界の右からはマラカスを振る褐色のラテン系美女が現れ、
  視界の左からはハープを奏でる金髪のギリシャ系美女が現れ、
  それぞれ並行に移動し中央ですれ違って左右へ消えた。
  鳴り響く7本のトランペット。
  宙を舞う7色の紙吹雪。
  表で待つ7人の敵。
  白雪姫と7人のこびと。
  親指姫と7人のこびと(同じ大きさ)。
  桃太郎と7人のこびと(無関係)。
  表で待つ7人の敵(まだいたのか)。
  まばたきひとつでそれらはあっという間にかき消え、
  かわりにぼくは真実を悟った。
  わかった。なぜこのヨーグルトがうまいか、わかった!
  そうさ、それは、りんごが入ってるからさ!

 なんかもう、大好きだ。
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18:45 | 本・漫画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
恐怖より驚愕
 ホントに2月? という感じの暑い一日でした。関東では夏日になったところもあったそうで……
 でも来週はまた10度前後が続くらしく、とんだ異常気象ですね。

 さてはて、前回の記事に書いた通りに『ブラッディバレンタイン3D』、13日の試写会で観てきましたよ。
 ごく簡単に表すと「どしゃーん! がしゃーん! ばりばり、ぐしゃー!」という感じのスプラッタ映画でした。
 注目の世界初3Dは相当な技術で、殺人鬼の武器であるツルハシを始めなんでもかんでも飛び出しまくり。家のテレビでは味わえないなかなかの衝撃的な映像でした。
 しかしストーリーの方は、特に褒めどころはないと言うか……スプラッタホラーだからこんなものでいいんでしょうかね。この系統の映画はほとんど見ないのでちょっと評価しづらいところです。
 以下背景色でネタバレ感想呟き。

 チラシや公式サイトで「予想外の結末」と高らかに謳われていたのを先に見てどんなもんかと構えていたせいか、「あれ、なんかごく普通の結末だな……」という感想が第一でした。
 確かに要所でミスリードを促されてはいるんだけど、主人公=犯人というのは本命としてずっと疑われる部分だし、ネタ晴らしのシーンもごくごくあっさりだったせいで逆に「え、ホントのホントに精神錯乱での殺人鬼化だったの?」と思ってしまいました。
 実は主人公=犯人と判明させる場面はそれこそ主人公の錯乱で、最後の最後に別の真犯人が現れるのかと思ったのだけど。ストレートに終わっちゃって、逆の意味で予想外だったという感じ。
 死んだかと思った犯人が実は生きてたよ! というのはホラーでは全くびっくり展開ではないしね。
 一番衝撃が大きかったのは冒頭の病院と目玉が飛び出すシーン。あとはただただグロいのと音でびっくりするのとで、怖かったと言うよりなんか大変だった……な印象です。


 個人的には精神に訴えかけてくる怖さがフィクションにおける「恐怖」の醍醐味だと思うので、こういう作品を一概に「怖いホラー」と評するのにはちょっと抵抗を感じるんですよね。だから「パニックムービー」「スプラッタムービー」、あるいは「スラッシャームービー」として区別して置いておきたいところです。
 「登場人物が次々に死んじゃうよ映画」としては他に『ファイナル・デスティネーション』などを観たことがあって、そもそもコンセプトが違う作品なので平たく比べることはできないものの、自分の好みで言えば死亡シーンは向こうの方がパズル的な面白さがあって断然好きですね。特に2作目(だったかな)の自動車事故シーンでの「ワンテンポずらし」は秀逸だと思うんだ。こっちもホラーとは言いがたいですが。

 さて『ブラッディバレンタイン3D』、なんかラブホラーとか銘打たれておりますが、それに乗せられて付き合いたてのカップルとかで肝試し的に観に行ったりすると鑑賞後の会話が「……」「……」の応酬になること請け合いですのでお気をつけ下さい。
 映像はかなり革新的なので、グロテスク系が好きな方は一見の価値はあるのではないでしょうか。ただいわゆるジャパニーズホラーのような精神的にクるタイプのホラーを求める方にはオススメできません。凄かったけど、面白いか面白くないかで言えば、うん、まあ面白くはなかった……そんな感じの作品でした。
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23:55 | 雑記 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
赤青メガネではないらしい
 家にあるスティーヴン・キングの在庫を読み尽くしてしまったので、今は暇な時間にもっぱら井上雅彦監修の書き下ろしホラーアンソロジー「異形コレクション」を読んでいます。父が買っていたものですが。
 一人の作家に対する気構えや飽きがなく少しずつ気軽に読めるのが短編アンソロジーのいいところだなぁと思います。父の本が沢山あったから昔はこういうミステリやホラーのアンソロジーばかり読んでいたっけ……。小学生時代にその中の一冊に入っていた筒井康隆の『トラブル』を読んで強烈なトラウマになったのも今となっていはいい思い出です。
 異形コレクション、うちには20冊ぐらいしかなかったと思うけど、現時点での最新が42巻でまだ続刊しているんですね。これを全部集めようとすると結構ホネだなぁ。
 既読のもので印象に残っているのは「悪魔の発明」の『果実のごとく(岡本賢一)』、同巻の『俊一と俊二(田中啓文)』、「屍者の行進」の『死にマル(岡本賢一)』、「宇宙生物ゾーン」の『バルンガの日(五代ゆう)』、「蒐集家」の『參(浅暮三文)』などでしょうか。あと「変身」の『生まれし者(飯野文彦)』も設定はオーソドックスだけどなんか好きかな。うーん、しかし改めてリストを見ると一冊一冊丁寧に読んでないなー。この機会にきちんと読破しよう。
 あ、意識していなかったけど同作者の話もある……。こういう短編ホラーはあんまり作家読み・作家買いをする気にならない、というのは私だけの性癖ではないと思います。「ならでは感」があまりないジャンルと言うのか……。私の場合キングだけは既に脳内で別枠になってしまっていますが。
 でも浅暮三文さんの実験小説が文庫で出てるみたいだから、それはちょっと欲しいかも。

 明日は友人にお誘いいただいた映画の試写会に行って参ります。奇しくもホラーもの。たまたま当たったのがホラーだった、ということのようですが。
 好きな作家がホラー作家なだけで、怖いのが得意というわけでは決してない管理人。隣で「ひゅごっ(息を呑む音)」とか言ってもいいなら行きまっせーということで返事をした後、教えてもらったタイトルから映画の公式情報を見てみたら、なんと3Dホラーであることが判明。最新のデジタル技術を駆使したリアルな立体映像で血みどろ殺人劇をお送りしてくれるそうです。……ごめん友よ、「ひゅごっ」どころか館内で「ぎゃー!」とか言うかもしれません。
 こんな映画→『ブラッディバレンタイン3D』(公式サイト)
 感想などあればまた後日に。
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万年ベッド
 またもや陥った昼夜逆転症状を治すべく日中頑張って起き続け、途中数時間力尽きたりもしましたが眠気を抱えたまま夜になりました。
 いける! これなら寝られる! 朝までぐっすりだ!
 しかし夜型を朝型に戻すのは毎度こんなに大変なのに、朝方が夜型になるのはなんでああも簡単なんだろうなぁ。
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何度目かの帰還
 なんだこの間は……とお定まりの呟きを落としつつ帰還です。
 風邪報告で記事がぴたっと止まってしまったため、またしても色々ご心配おかけしたようで……入院してたのかと思ったと言われてしまった。ですよねー。……とほほ。
 正直な話、風邪はかなり長引いて結局2週間ぐらい引いておりましたが今はもうすっかり元気です。
 しかし本当に長かった。今年の風邪は咳が大変です。咳が。

 卒論の口述試験も先月末に無事終わり、さて色々やらねば、と思っていたこの数日ですが、その卒論くんが専攻の学科の会誌に載ることが決まったので修正よろしく!の依頼メールが来ちゃっ た 。
 えええええ。そういうのは口述試験の日に言われるものだと思ってたからすっかり油断してたわ! 3万6000字の論文2万5000字に縮約してねってぐっはー! どこからどう手を付けていいのかわかりません。とりあえず先生に泣きつこうと思います。せんせー。社会学会のスタッフさんがいじめるんですー……
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