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プロフ・ぱどタウン探訪記2――ぱどタウン基本情報
 その2はぱどタウンについて。
 プロフの方は一般メディアにも取り上げられていたりして既に結構知名度があるので、今回メインに取り上げたいのはどちらかと言えばこちらのぱどタウン。Wikipedia様にも項目がありません。
 ぱど厨騒動からはや5年、子どもが好きそうなケータイ向けの手軽なサービスも増えたし、もう下火なのでは?……と思うのが普通、私もそう呑気に考えつつプロフ調査のついでに覗きに行きましたが、どっこい健在でした。
 改定された規約の網をくぐり抜け、5年前を越えるしっちゃかめっちゃかぶりさえ見られる、一語で言うとカオス、二語で言うとトワイライト・ゾーン!が今も広がっているようです。
 今回はひとまずぱど厨問題とその後の流れについて整理してみようと思います。まずぱどタウンというサービス自体の基本的な情報から。

■ぱどタウンってなんぞや
 ぱどってあのぱど? と訊かれたことも何度か。その通り、地域情報誌の「ぱど」を母体とするタウン型のバーチャル・コミュニティがぱどタウンです。提供開始は2001年。並べてわかりやすいかどうかはともかく調べたら出てきたので書くと、「(株)はてな」と同い年。存続するオンラインコミュニケーションサービスとしては結構な古株ではないかと思います。
 架空の市街に「部屋」と呼ばれるユーザーページを作成して、掲示板や簡易メールで交流をするのが目的。今のSNSと類似のシステムといい、収集したアイテムでの部屋装飾など子どもの心をくすぐる仕掛けといい、時代を先取りしたサービスだったんだなぁと少し感心してしまったりも。
 31個のタウンにはそれぞれ「東京あおぞらタウン」や「千葉なのはなタウン」といった実在の地名が使われていて、当初は地域密着型コミュニティをコンセプトとしていたことがうかがえますが、今は若年ユーザーの遊び場。
 プロフと同じくメールアドレスがあれば誰でも簡単に登録・部屋作成ができる仕組みですが、以前よりやや登録時に必須の情報が多くなった模様です。
 本日時点でユーザー数は45万3014人でした。ちなみに昨年10月末に集計した際には44万9049人。微増ながら、いまだ一日に3、40程度の新規登録があるようです。

 一応携帯からも使えますよ、となってはいるものの、簡易版で、利用できるのは全体の共通掲示板のみ。8割方PC向けのサービスと言っていいでしょう。
 用意された背景画像と、唯一自由にアップができるphoto項目の画像のほかは文章と絵文字でしかページを飾ることができないプロフに比べ、ぱどタウンの「部屋」はHTMLタグやCSSを使ったかなり自由なカスタマイズが可能になっています。このシステムが「ぱど厨」という言葉が生まれることになったそもそもの原因でした。

■ぱど厨騒動
 2004年頃からWeb上の一部で話題を呼んだ「ぱど厨」騒動。当時の雰囲気、真面目な考察については当時の記録におまかせするとして(最も有名なの記事は前回も触れたこちら→「ぱど厨になってみる」)、ざっくりとまとめてみると、
 ○ぱどタウン内で画像の無断利用・直リンク行為が横行
 ○被害増加、「ぱど厨」の用語が誕生
 ○上述のぱど厨体験記などから話題に。対策サイトも登場
 といった流れの出来事でした。
 画像無断利用の被害に遭ったのは漫画・アニメなどの公式サイトのほか、オリジナル/二次創作イラストサイト、素材サイトなど。昔より全体的に素材サイトさんの規約やダミーエンターなどの自衛が厳しくなっているのは、これらの被害も背景としてあるのではないかと。
 相次ぐ報告、被害に遭った管理人さんからの訴えを受け、数度のリンク制限を経たのち、2004年6月、ついに運営側はぱどタウンからの外部サーバ上の画像への直リンクについて、全面的な禁止処置に踏み切ります。これで問題は解決、自由な画像利用は不可能となり、ユーザー離れを起こしてコミュニティそのものがすたれていく……そんな予測を多くの人が立てたはずで、実際、私も2年ほど前に再び覗くまでは、ユーザー激減してるだろうなぁとか思っていました。世間の時流はNAVERブログの無断転載問題やモバゲーなどの携帯向けサービスに移っていて、ぱどタウンの注目度はぐっと低下したのです。
 ところが、そんなこんなのうちに事態は思わぬ方向へ転がっていたのでした。

■アップローダーサービス「Poche(ポシェ)」
 ぱどタウンの行った外部画像への直リンク禁止措置には、ひとつだけ例外がありました。バーチャルタウン向けのアップローダー「Poche」にアップロードした画像なら、直リンクで引っ張ってきて表示させてもいいよー、という規約になったのです。
 「Poche」のサービス開始は2003年。以前から結びつきがあったのかどうかは調べ切れなかったものの、今はぱどタウンのトップからもリンクが張られ、公式アップローダーのような扱いとなっています。ふたつのサービスの関係が良くわからなかったのですが、運営元を訪れて疑問は氷解。「Poche」の運営元であるコミュースタイルという会社は、ぱどタウンのシステム開発元だったのでした。つまりぱどタウンとPocheは、画像というパイプによって、生物学的に言えば相利共生、オトナ語で言えばウィン-ウィンの関係を結んでいたのです。と言うかぱどはオーナーなだけで、実質どっちもコミュースタイルのサービスかもしれません。

 さてこのPoche、年間料金2,100円と高額ではないながら、有料サービスであるだけ敷居は高く、一時は確かに著作権違反の画像の利用は減少したようです。このまま健全な利用が続くかと思われましたが、どっこい、人が集まれば色々なウィン-ウィンの関係が生まれるもので、Poche利用者がPoche非利用者の代わりに自分のスペースに画像をアップし、そこから直リンクをさせてあげる、という習慣が成立し始めます。
 もっとも、Pocheにはもともとそうしてアップロード物を他人と共有する機能があり、公式に推奨されています。その行為だけなら全く咎められるいわれはないわけですが、勿論、それは画像がオリジナルのものであった場合のみの話。アップロードされる画像が無断利用物であった場合、それは直リンクの過程がちょっとややこしくなっただけの無断再配布であり、元の在所からの直リンク表示でないぶん以前より対策がしづらくなる、直リンク禁止措置がちょー意味ないものと化すサービスなのでした。
 で、一通り見て回ってみると……現状、無断転載・無断配布、ばかすか行われています。どころか、この習慣がさらに発展した、「自営業」なる奇天烈な文化まで登場してきています。この「自営業」についてはまた次回以降に長々と紹介したいと思います。

■ぱどタウンユーザー分布
 最後に、前回と同じくぱどタウンのユーザー属性について。
 性別は本日時点、年齢は昨年の卒論執筆時、最も人口数(登録数)が多い「東京あおぞらタウン」の1丁目1番地1号~1丁目20番地15号に登録されている300のユーザーの職業(プロフィールの1項目)データを私が根性で集計したものです。プロフと同じく虚偽のデータが混ざっている可能性があります。ついでに、1丁目とかのデータなのでちょっと古い可能性があります。

  性別…女性54.7%/男性32.0%/不明13.2%
  年齢…小学生10%/中学生33%/高校生13%/その他27%/明記なし17%

 年齢の「その他」には「大学生(4%)」や「主婦(2%)」のほかに「宇宙人」や「お姫様」などのジョーク系の項目も多数あるので、明記なしと合わせてうち半分は学生と思っていいかと。
 プロフと比べると若干年齢層が低く、男性が多くなっています。収集したサンプル中、もっとも年少のユーザーは小学2年生でした。だからケータイ使えなきゃ使えないで子どもはネット遊びするんだよ、と昨今のケータイ排除の流れに向けて呟きひとつ。

 さて、次回からはふたつのコミュニティのヘンテコ文化について色々まとめてみようと思います。この世界は深いぜ。
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