スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
拍手+簡易メッセージ送信
--:-- | スポンサー広告 | page top↑
一文字を笑う者は
 前の記事に入れようとしたら雑談がスペースを取ってしまったのであぶれた本筋……。
 先日リンクさせて頂いた創作小説サイト『Ability』さんで「四百字物語」という企画を主催されているのですが、以前から競作企画に憧れていたわたくし、あちらの管理人さんと繋がりが生まれたのをいいことにこっそり企画メールマガジンに参加させて頂きました。作品投稿参加は出来なくても、と、登録だけなら……いいいーんじゃない?(挙動不審)

 企画主旨は、
 「四百字以内で三つのお題を必ず入れて小説を書く」
 というもの。
 四百字……! それは最近作品が当初予測を遥かに超えてだらだら長くなりがちな管理人にはお空のかなたほどに遠い短さの字数です。最近一文が視力に問題のある読み手さんをあざ笑うかのごとき非常識な長さになりがちな管理人には小説どころか一段落で使いきってしまいそうな短さの字数です。
 しかしこれは「簡潔にわかりやすい文章を書く!」という初心を取り戻すのに良い機会なのではないだろうか? と、練習に前回実施されたお題で執筆を試みてみました。
 お題は「キー・泣き声・時計」です。
 追記に入れるほどの長さでもなかったので背景色で書いてあります。どんなもんじゃい、という方は反転でどうぞ(携帯でご訪問の方、問答無用に表示ですみません;)。

          ◇


 『葬送歌』

 死んでいるの、と少女は言う。そうだね、と男が言う。
 朽ちた街に立つ二つの影の上を、泣き乙女の悲鳴を思わせる乾いた風音が通り過ぎる。砂塵が折れた柱とその傍らに横たわる身体の上に降り積もり、懐に呑み込もうとしている。
 動けないの、と少女は言う。そうだね、と男が言う。動くことも、見ることも、聞くことも、話すことも出来ない。
 泣き声がひときわ高く、死した街に寄せる。
 かわいそう。少女は言う。
 少女の細い肩を抱き、男が言う。
 彼は街の一番賑やかな場所で、街の全てを見つめ、街の全てを聞き、街の全てに語った。街と共に生を刻み、街と共に死んだんだ。
 少女は彼に歩み寄った。彼の顔には誇りに満ちた穏やかな死があった。少女はその顔を手で包み、そっと口付けた。
 お疲れさま。ありがとう。
 最後の鍵盤(キー)の余韻を終えるように、酒場の古い柱時計は静かに静かに虚空に融けた。
 次の風が吹く前に、二つの影はもう消えていた。


          ◇
 
 どうですかこんなんですよ四百字って。短い!
 ちなみにこれ、本文の字数だけで四百ぴったりです。本当は「原稿用紙1枚」にしたかったのですが、無理。とても無理。へたれ管理人。そして「少女と青年(←字数の関係で「男」に……)」と「砂漠」というモチーフが好き過ぎる管理人。

 創作を始めた当初はそうでもなかったのですが、ここ何年か、特に部誌やら会誌やらに原稿を出して合評会で評する/されるようになってから、「『確立した世界』を描く」ことと、「『誰かの独白』や『日常の一場面』のみに終始するようなものではなく、きちんと始まりと終わりのある作品を書く」ということを意固地に自分の目標とするようになりまして、それにこだわるあまり、短くすっきりまとめるのが苦手になりつつあります……むぐぐ。
 上の文章はどっちも中途半端な感じですねぇ。そして出オチ気味……。「始まりと終わり」のためのあがきが最後の一文に現れています。字数制限がないならもっと違う文章で描いた方がいい場面ですね。ちなみにFirefox等からだと後ろから2文目のルビがルビじゃなくなってます。
 ショートショートにできれば問題ないのですが、あれはネタ・オチが命だから、いまいち、と思うともう書けない。
 ともあれ、機をうかがって隙あらば投稿させて頂こう、と考えております。コソ泥みたいだな。

 企画元はこちら→「四百字物語」
拍手+簡易メッセージ送信
21:57 | サイト・創作 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<もっと慌しくない時期に生まれてくれれば良かっ(略) | ホーム | 朝もはよから働いて、夜は長いと大騒ぎ=良くも悪くも「日本人」の街なんだなぁ>>
コメント
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
http://akabanebou.blog70.fc2.com/tb.php/406-87003bee
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。